http://www5e.biglobe.ne.jp/~kutcheri/インド舞踊家の私のインドと日本での見たり、聞いたり、考えたり

by kuchipudi-keiko

インド旅公演

インドでの踊りの公演は地元チェンナイだけとは限りません。

遠い場所へは行くのだけでもまる2日電車にのりっぱなしという事も多々あります。

そのような時、一緒に出演するとてもお金持ちのダンサー<ブラーミン(今はなくなったことになっているインドのカーストの司祭階級)の子女としてのたしなみで踊っている娘>などは自腹で飛行機などで来たりもします。もちろん親御さんもそれを観についてきます。ソロじゃないのに・・・いったいどんだけ~金持ちなんでしょうね。

私はそのような経済的余裕もないので、アカンパニメントのオーケストラとフリーランスのプロダンサーたちと延々と電車に揺られる事になります。

インドの長距離列車は、まず大きく分けて2種類。ノンACとAC。ACというのは冷房の事。
インドではひとつのレストランでもACとノンACとか部屋を分けていたりします。暑いインド(場所によっては暑くないけど)にはACは必需ですか?
それでまたその後に、2tier 3tierといってベッドの段数でランクがあります。

で、私なぞが群舞旅公演一座の一員になってしまう時は、もちろん2等列車の3段ベッドでの移動となります。
2等列車はいいぞぉー 枠組みだけのとりかごっぽい窓には窓ガラスなんかついてないし、あっつーい空気は上についている3つのファンがかき回してくれるし、あ、もちろんカーテンとかないですよ。ACの時みたいにシーツとかまくらとか毛布なんかもありません。

ギューギュー荷物を一番下の座席のそのまた下に押し込んだら皆でギューギュー座りますよ。
荷物はチェーンでくくること忘れずに。どっかいっちゃうからね~
夜はいちおう寝るので座席数だけですが、昼はいろんな人が座ってくるのがインドの列車。用心しといてそんはありませんよ。

暑さとほこりと退屈と腰痛とそして究極のノンプライバシー!群舞旅公演一座の一員、それが宿命なのさ~と演歌のひとつも歌っちゃいたい感じです。

3段ベッドは身動きとれません。真ん中の段だと正座もできません。うつぶせになってぐいーって上半身そらすくらいの高さしかないから。だから私は絶対そこでは寝ません。誰かにおしつけます。一番上だとまあ、正座はできるかな。ただ、夜中にトイレとか行きたくなったら暗い中いろいろな手すりとか足場とかキープしながら、がんがん揺れるインドの列車を下で寝てる人踏まないようにそーっとターザン気分で降りなきゃいけないから大変だけどね。

そうだ、ひとつだけ、必需品!夜寝る時のショール、これはもうダンサーもミュージシャンもみんな持ってきています。あ、インド人皆持ってきてます。
頭から足までうまーくかぶって寝ます。つかのまのプライバシー。
これで、冷えからもほこりからも変な人からも開放だ!

ご飯は、列車の中で注文するのがあるのですが、まぁこれがくそまずいのは旅したみんなが知っているぐらい有名なお話。

そのような時、常時いろいろなダンサーの公演のために列車で移動しているミュージシャンは、どこの駅の何がおいしいか 結構知っていたりするので大活躍します。
お目当ての駅に着くと、待っていましたとばかりにパーッと降りて、手際よくみんなの分の食べ物を買って、窓の向こうから渡してくれたりします。
2等はこういうときに便利ね。いちいち乗り込まなくてもいいし、アレカッテーとかお話もできるものね。

そういえば、そんなことして行った公演数も年を追うごとに増えてきましたー

時々、公演する土地へと向かう列車の窓から、焼け付くようなレールを見つつ、「いったい私はなんのカルマでここにいるのでしょう」とも考えたりします。

ナマステざます。
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# by kuchipudi-keiko | 2007-09-07 00:03 | インディアンライフ | Trackback