http://www5e.biglobe.ne.jp/~kutcheri/インド舞踊家の私のインドと日本での見たり、聞いたり、考えたり

by kuchipudi-keiko

舞台は聖域

私たちダンサーにとって、舞台は聖域なのです。


たまに、公演の時などに、舞台を通らないとグリーンルームに行けなかったりすることがあります。

そんな時にも私は必ず靴を脱いで舞台を通過する様にしています。

また、人の公演を観に行って、あとで舞台の上にご挨拶に行く時にも、必ずチャッパルを脱いで上がります。

テンプルと同じである舞台上は、不浄である靴(インドでは寺院に入る時も、靴は脱がなければいけません)で上がってきてはいけないからです。


私にとってこれは、その様にはじめに師匠から教わって、長年の習慣で反射的に出てしまうものです。



日頃ダンスのレッスンをしているクラスも同じ事です。


クラスにチャッパルを履いて入ってきたりは、絶対許されませんし、
私の最初の師匠などは、かなりそういう点ストイックでしたので、
たとえ、ストレッチの為とはいえ、クラス内で床に寝転がったりしてはいけませんでした。

他の人の踊りを見ている最中に、足を伸ばす事さえも禁じられていました。

時々、何も知らない観光客?の方がクラスの見学に来ては、足を伸ばしたりして怒られたりしていました。
(可哀想ですよねー私たち日本人はともかく、白人さんは床に座る習慣ないのですものね・・・足も痛いですよね・・・・)と私は内心思っておりましたが。



また、クラスの真ん中を通る事も禁止です。

他人が踊っている時には、基本的に曲が終わってから通過します。
もしやむ終えない場合は、ころあいを見計らって、クラスの思いっきり端ギリギリのところを早足で通過します。


またどこぞの学校の皆様などは、クラスから出るのに、おしりをクラスに向けないようにして退出します。


もう、こうなるとひたすら礼法の授業のようです。。。



でも、古典の世界には、この他にも、守らなければいけないルールがたくさんあるのです。



これらは、元来口伝で、師匠から弟子へと踊りが継承されていく中に、自然と溶け込んであったはずのものなのですが、最近は、公演の後、平気で靴のまま舞台に上がってくるインドの方(一般の方でない)も多くみかけます。



時代が変わればなのでしょうが、やはり基本的なしきたりは、親である師匠がきっちり教えないと子供たちは、わからないですよね。



型がなんだ!と思われるかもしれませんが、何事も型は大事だと思いますよ。


何といっても、礼に始まり礼に終わるインド古典舞踊なのですからね。
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by kuchipudi-keiko | 2008-03-11 19:30 | インド舞踊