グッドラック、バッドラック、インド

インドにいると、何年たっても、感覚の違いや風習の違いに気付かされるということがあります


ある時、ダンスコスチュームのテーラーに行く道順を師匠と喋っていました

「この間、あそこのムスリムの通りをずーっとオートを拾おうと思って歩いていたら結局、CITIセンターまで歩いちゃった」

「交通量も多いし、道もよくないし、途中で足が痛くなっちゃった」

すると師匠は

「なぜ、ビーチロードを通らない?ケイコのステイしているところからだったら、それ一本で来れるし、なんたって必ずオート拾えるからね。これからはビーチロードにしなさい」

とのお言葉

私は、チェンナイのいたるところ,それなりに道順等は頭に入れているつもりなのですが

ダンスコスチュームに限った事でないけれども、ともかくインドでは、「この日のこの時間に」のように言っておいても、それまでに何回も行ってはっぱをかけたりしない限り、期日に仕上げてくれることは非常に稀だったりします

私などは、一か月以上前にオーダーして、何回も行くのが面倒なので、期日を大幅に過ぎてからテーラーに行ったら、まだ手もつけてくれていないことがありました

やるなインド、やはり一枚も二枚も上手です

そんな経験を生かして、今ではコスチュームオーダー、ピックアップを含めて、最低5回はテーラーに顔を出すことにしています

そんなに何回も通うのですから、あのテーラーにうちのステイしているところから行くなら、ビーチロードの方が、快適なことももちろん経験上心得ているわけで。。。。

でも、私にはその道をわざわざ使いたくない理由があったのでした

「嫌なの、あの道」

と私は言いました

「なぜ?」と師匠

「だって、あの道テーラーに行くまで必ず2,3台霊柩車に会うんだもん」

ところで、皆様インドの霊柩車?って見たことありますか

ま、人により色々なのがありますけど

一般的なのだと、木のタンカみたいな上に花に囲まれたご遺体がおかれていて、で霊柩車のおしりがあいているので、そこから中のご遺体が見えちゃうのです

日本人は霊柩車とかみると親指とか隠したりしません?

そんなわけで私は続けて師匠に言いました

「霊柩車をそんなにたくさん見る日なんてきっとバットラックなんだ!だからあの道は通らないの」

ふーーん、という目で私を見てから師匠は言いました

「インドではね、その反対。死を迎えて魂がこの肉体から解放されるということは吉祥なることで、それを見ることはむしろラッキーなことなんだよ」


おおおおーーーっ

そうきましたか

確かにそうかも。無事輪廻から解放されるかどうかは別として、そりゃそうですね~

いや、習慣というのはおそろしいもので、今までそんな事考えもいたりませんでした



ビーチロードをノロノロと走る前の霊柩車に

「今日、私これで3台目なんですよ!もう急いでるのにぃー」と乗っていたオートのおっちゃんに愚痴を言うと

「私なんか今日6台目」と言われました

私はその時(ありゃ、かわいそ)の顔をしましたが

もしかしたら、あの時おっちゃんは私にラッキーを自慢してたのかな?
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by kuchipudi-keiko | 2014-05-20 10:15 | インディアンライフ | Trackback
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