2010年 06月 07日
役どころによる呼吸の表現の違いーインド舞踊考
年配の方の歩き方というのをデモンストレーションされていた。
表現されたいろいろな動作の違いのその中で、一番印象に残ったのが「呼吸の使い方」の差異の部分。
普通、『舞』の場合は腹式呼吸で行うのだけれども(若い娘の場合はそうであるけれども)
年配の方を演じる場合は、胸までしか空気をいれないように(浅い呼吸)をするとおっしゃっていました。
少し話はずれるけれども、「呼吸の調節」ということであるならば、インド舞踊では役どころで胸の部分を大きく波立たせて、わざと荒だった呼吸を表現することがあります。
例えば『DURGA』のマヒシャとの戦闘シーン(で、マヒシャを仕留めるシーン)とか
例えば『NARASHIMHA』がHIRANYAKASHIPUを八つ裂きにするシーンとか
一方同じ戦闘シーンでも『RAMA』がラーヴァナと戦うシーンなどは
決して荒立たせた呼吸を表現したりはしません。
役どころによってやはり『呼吸の表現』も変わるわけなのです。
なるへそ!!
by kuchipudi-keiko
| 2010-06-07 04:28
| インド舞踊